有限会社九州エレベーター設備｜福岡県大牟田市

みみ:  「……!　きゃ～っ!!　何～!?　痛～いっ!!!! 　」
るる:  「あっ!　やった――! 　起きたっ!!　起きたよ～!!
         らんママ、もっと引っ張ってぇ!　」       
らん:  「うんっ!　」

二匹:  グイ～!!

みみ:  「こら――!　痛いでしょう!  もうお願いっ!　やめてぇ～!!　
　　　 　左右から髪の毛引っ張んないで～。」
るる:  「よしっ!　ママ、もう一息だよっ。ここで完全に起こさなきゃ、
　　　　 また、すぐ寝るよ～!!」
らん:  「了解っ。」

二匹:  グイ～!!

るる:  「あっ、駄目駄目、ママ! そんなんじゃ甘いっ!　こうやるんだよっ!
       　いい?　るるの事よ～く見ててねっ! 　」
らん:  「はい、はい。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　   　　続く

るる:  「ねぇ、らんママ～。るる、もう限界っ!! お腹減ったよぉー。」
らん:  「るるも?　実は……ママも! 」
るる:  「そうでしょう? だって、お目々が覚めてからもう、随分経つんだもんっ!!　」
らん:  「確かに……」
二匹:  「あ～、お腹減ったよ～!　」
 

るる:  「ねぇ、ママぁ。もうそろそろみみママに起きてもらおうよぉ。」
らん:  「そうねえ…。ほっとくといつまで寝てるか分かんないしね。
　　　　じゃあ、……やっちゃう?　」
るる:  「うんっ、うんっ!!　やっちゃお――!!　」
らん:  「それじゃあ、るるは左側担当で、ママは右ねっ。」
るる:  「了解!　」
らん:  「みみママに気付かれないようにそ～っと配置について……と。どう?　
　　　　準備はいい?　」
るる:  「はいっ!　」
らん:  「よしっ、じゃあ、いくよっ!!　」
二匹:  「せ～のっ!!　」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　   　　続く
 

　　　――チュンチュン　
るる:  「う……ん。何か雀さんの声が聞こえるぅ。
　　　　もう朝なのかなぁ……? ムニュムニュ……」
　　　 スースー……
らん:  「るる、るる。もう朝だよ。起きなさい。」
るる:　スースー……
らん:  「もう、この子ったら!!

         こーんなあられもない格好で寝ちゃって……

　　　   ほらっ、お腹丸出しになってるよっ!」
るる:　「う～ん……もうちょっとだけぇ……おやすみなさい……」
　　　 スースー……
らん:　「駄目だこりゃ……よしっ! こうなったら仕方ない!

        あの手を使うしかないわね。

        忍び足で、るるに近づいて……と。」
るる:　スースー……
らん:　「るるちやん! ほらっ、あなたのだ～い好きなご飯だよっ!　

　　　　ご飯!　ご飯!!」
るる:  !?　
       パチッ!
       「えっ!? 何、何～!? ねっ、ママ、今何て言ったの?
        ご飯? ご飯って言ったの～!?  大変! すぐ行かなきゃっ!
        わーい、わーい!!　 」
らん:　「や～い!!　引っかかった～!!　」
るる:　「へっ!? 」
らん:  「しっかし、よくもまぁ、毎日毎日懲りもせず、騙されるわね～。」
るる:　「ヘっ!? そんなー! 　ママの馬鹿～!! またるるの事騙したのぉ? 」
らん:  「そーんな風だから、みみママに学習能力が無いって、いっつも馬鹿にされるんだぞ～!
        や～い、や～い!」
るる:  「ウ――!! ワンっ!!　　」

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　続く